的確な判断

今日、ずっと懸案の仕事でちょっと困ったことになった。組織として判断を求められている案件。チーフの私では責任を負えるものではない。処理をするために、しかるべき人に話を入れつつ判断を仰ごうと、とりあえず補佐に話をしてみた。

補佐は頭はいいのだろうけどたまにこっちが驚くような判断をする。今回もえええと思うような回答。

私がそれでも引き下がらずにいろいろ言っていたらキレたらしくて「じゃあ、私の判断が間違っているというならどこが間違っているのかりんさんの考えを今ここで言ってご覧なさい」ときた。

上司とはいえ何でこんな奴に手こずらなくちゃいけないのかと思ったら何か情けなくて涙が出そうになった。大きな深呼吸をしてから自分の考えを繰り返しになるが丁寧にもう1度言ってみた。

こういう理由で補佐の判断は違うと思います。私はこう思うけど、補佐がそういう判断をされるならこういう対応をしてこうします。

精一杯言った。そこでようやく補佐が折れてきた。私も部下だから補佐のことを非難した後ではあるけど少し立て直しつつ妥協案を提案した。そこでようやく補佐の了解がとれた。くそー手こずらせやがってと正直思いつつ課長に同じ話をした。

そうか。しようがないよな。じゃあそうして。

いつもはだらしない印象のある課長。でも補佐と私のやりとりをずっと聞いていたらしく私の提案どおりになった。なんだ、やっぱり間違ってないじゃん。そう思いながら必要なところに情報提供をする。幹部の対応は早くて、私がちょっと気晴らしに秘書と立ち話をしている間にいい方向に話をもっていってくれた。

ポストがあがればあがるほど判断を迫られることが増える。私もチーフになってから自分の責任で判断したことは多々ある。でも今回の案件は私だけでも補佐でも課長でも責任を負えない大きな案件だった。なのにあーでもこーでも言っていた補佐の判断力はどうなんだろう。

後からメールでよくわからない理由で補佐が私に謝ってきた。

別にいいけど、我が社の行く末をしょってたつ立場にある補佐がそんなでこの先どうなるんだろうってすごく不安に思う。こんな補佐と私をくっつけようとしている人もいるけど、私はやっぱり尊敬出来る人じゃないとやだなあ。