十五の春

2005年1月24日
今年、私のはとこが高校受験らしいとわかった。

母親同士がいとこの子ども同士ってはとこというんでしたっけ?母のいとこの1人(♀)には娘が2人いる。その長女の方がもう15才なんだって。

そりゃー私も年を取るわよね。

母のいとこには小さいときよく面倒をみてもらった。何か私がその人のことが好きでまとわりついていたらしい。そして彼女は勤め先の銀行のエリートと結婚して専業主婦になった。旦那さんは正直かっこいい人ではないが、すごく優しい人らしい。子どもも2人できて、家も買って幸せそうだったが、銀行がつぶれた。そして銀行はまだ存在しているものの、国の支配下にある。収入も減ったらしい。合併を繰り返していたが、いつも出世街道をまっしぐらだった旦那さんは、今まで裕福に暮らしていたのに娘には「私立に行かせる余裕はない」と言ったそうだ。

はとこには行きたい私立の学校があるらしい。でも親にそう言われて都立に行く勉強をしているがあまり気が入ってないらしい。

そんな話を母に聞いていて自分の15の時を思いだしていた。

私も行きたい私立の学校があった。でも公務員の父親の給料では難しいと言われていた。私も都立を受けたが都立は落ちた。今となっては行きたくなかったからやる気もあまりなかったんだろうなっていうのもある。都立落ちても私立に行かせてくれるって思っていたずるい私がいた。

私の同級生に受験前に親が離婚してしまい、どうしても都立しか行けないと言われ必死に勉強していた子がいた。その子は合格発表の時、担任の先生に抱きついて泣いたそうだ。私にはそういう必死さがなかったな。

家庭の事情っていろいろある。でもはとこには頑張ってもらいたい。

15の時に人生を選択しろって酷だって言う声もある。でも、そのくらいから自分の人生を見据えるって大事だと思う。私は結局都立を落ちて私立に行かせてもらった。前は親として当然の義務よくらいに思っていたけど、今はすごく感謝している。お金がないと言われつつ、高校・大学と学費の高い私立に行ってしまった。浪人もした。今、同じ公務員をしながら振り返り、本当に経済的に苦しかっただろうに無理してくれて感謝してもしきれない。

はとこはどんな人生を送るんだろう。どんな人生であっても後悔するような人生を送ってはほしくない。彼女が私立に行くことになった時に、旦那の給料がどうであれ自分のお稽古ごとは続ける母のいとこに親としての犠牲というものも少し考えて欲しいなあと思ってみたりもする。どうか将来のある娘のために一肌脱いでやってはくれないだろうか。

ちょっとそんなことを思ってみたりした。

※補足
今もそう変わってはいないと思うのだけど、都立は5科目(英・数・国・理・社)、私立は3科目のところが多い。ちなみに都立は内申点が受験の半数を占めていた。内申点の出し方は5科目よりも4科目(技・家、体、音、美)の内申点を1.3倍して足しあげるとかするので、4科目が苦手だと非常に不利だった。

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